★うぐいすパンと嫁姑のヒミツ

カメリアのうぐいすパンはデカい!

元々はほかのアンパンたちと同じで、ごく普通の大きさだった。

カメリアでは、菓子パンの乾燥を防ぐために一つずつ袋に入れている。

ある日自宅に持ち帰った日のこと。

当時存命だった姑がこうつぶやいた。

「小せえパンだなぁ~😒」

思わず漏らした言葉を、嫁の私は聞き漏らさなかった。

うぐいすパンは、緑のキレイな餡とパン生地が混じり合っている。

この絶妙な色の配色が職人の腕の見せどころで、テキトーにやると

せっかくの緑が埋もれてしまう。

あんを包んでから、綿棒で伸ばす。

インド料理の「ナン」状態になったそれを二つ折りにして、今度はスパッと3回切り込みを入れる。

広げたらクルっと結ぶ。

醗酵の後ふっくら焼き上げるのだが、どうしても時間の経過とともに、ペシャンコになりがち。

特に袋入れしたうぐいすパンは、たしかに少し小さくなったように見えてしまう。

あんこが多いので、生地が重さに耐えられないようだ。

 

姑の「小せぇ」発言を聞いてしまった翌日、嫁の私は決意した。

よーし、大きく作って姑を見返してやる!

 

この日から1,5倍のパン生地、これでもかっ!というくらいのあんこを増量したうぐいすパンが誕生した。

今だから明かすうぐいすパンが大きいワケは、嫁姑問題から生まれたのです。

今は亡きお義母さん、おかげでよく売れてます。