★パン屋が秋を感じるとき

まだまだ暑い8月末、パン材料の営業さんから「秋のクリーム」の紹介チラシが手渡された。

秋の味覚といえば、栗・さつま芋などを使った餡やクリームなどが。メーカーから発売される。

ほう、もうそういう時期か、、、猛暑続きとはいえもうすぐ9月。季節先取りの営業は既に始まっている。

パン屋はこんな時に秋を感じている。

そういえばスーパーの入り口付近ではキノコご飯の素や鍋つゆまで並んでいたっけ。

さぁて秋のパン、秋のパン、と頭の中で昨年のパン棚を思い出してみる。

ウン!やっぱりコレだ!

形は栗を連想させる正にくり形のパン。

中には栗あんとモンブランクリームの2種類を包み、「甘栗」を一個忍ばせる。

ギュッと包んで上の方を尖らせ、逆に下の方はボテッと太らせる。

さらに底辺には少し水をつけて「ケシの実」を押し付ける。

発酵後、卵を塗りオーブンへ。

ツヤツヤの栗パンに仕上げるには、照り卵後少し表面を乾かすのが肝心だ。

 

栗の姿を模した絶品の「栗パン」はこうして完成する・・・とココまで頭でイメージ出来るのは、もうかれこれ20年くらい作り続けているから。

さっそく材料の手配をする。

季節限定の「栗パン」今年はぜひ味わってほしい。

(ちなみにケシの実は、あんパンの真ん中に付けるゴマみたいなつぶつぶのアレです)